ファジーベクトル量子化に基づくHMMの数理的考察とその改良
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概要
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Tsengらの提案した従来型のFVQ/HMMには数学的な意味において不整合がある.我々はこの不整合を取り除いた二つのタイプのFVQ/HMMを新たに定式化する.すなわち,相乗型FVQ/HMMと相加型FVQ/HMMである.実験の結果によれば,相乗型FVQ/HMMはVQ型HMMの中では最も良い認識性能を示している.また,y_tを時点tにおける観測ベクトル,C_1,…,C_Mをy_tが類別されるべきクラスタ,s_iをHMMの第i番の状態とするとき,状態s_iにおける観測ベクトルy_tの発生度合は,事後確率の分布{P(C_1|y_t),…,P(C_M|y_t)}の先験確率の分布{P(C_1|s_i),…,P(C_M|s_i)}からのかい離度の符号を反転したものとして定義することができ,相乗型FVQ/HMMはこのかい離度をKullback-Leibler divergenceとすることによって導き得るものであることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-05-25
著者
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