有機超薄膜、分子膜の電気的過渡応答評価

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概要

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LB法は、分子レベルでの膜厚制御が可能な有機超薄膜作製法の一つであり、これまでに様々な分子種を用いたLB膜の作製が報告されている。特に、可視領域に電子遷移による強い光吸収帯を持つ有機分子は色素として知られており、無機半導体と同様に顕著な光電効果を示すことから、色素LB膜を用いた光電変換機能を有する素子についても多くの報告がある。こうした素子の特性を調べる場合、光電流や光起電力の大きさといった定常状態における特性に加えて、最近では光パルスに対する応答のような過渡状態における特性を測定してより詳細な情報を得ようという動きがある。しかしながら、測定の対象が分子レベルの超薄膜であるという特色により、既存の測定法をそのまま適用したのでは問題が生じる場合が少なからず見受けられる。ここでは、以上のような観点から、色素LB膜の過渡光電応答特性について、その測定における問題点と実際の測定例について述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

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