微小構造を持つ新形式光導波路の低損失化
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概要
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光回路を小型化,安定化するのに,光集積回路の利用が注目されている.しかし,通常用いられる光導波路は,屈折率が周りより数%程度大きなコアを,光が全反射して伝搬するため,低損失ではあるが,閉じ込め効果が小さく,光回路の今以上の小型化には限界がある.そこで,我々は,近赤外から可視光域において,10.6μm帯で多用される中空光導波路構造を用いて,より大きな屈折率不連続を利用し,光波を一層小さな断面を持つ導波路に閉じ込めて伝送できる可能性を示した.この大きな屈折率変化を持つ導波路構造を用いることにより,曲がりや分岐の小型化,制御デバイスの特性の改善も期待できる.材料微細加工技術の進歩により,光回路のより一層の小型化が実現可龍となり,この問題に着手,または注目する報告もある.光エレクトロニクスの発展には,光導波路構成方法の再検討が不可欠と言える.本報告では,微小光導波路にさらに大きな屈折率変化を持たせることによって,光をより微小な断面領域に閉じ込め,伝搬損失をさらに低減できることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26
著者
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