微小中空光導波路の低損失化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
光集積回路の小型化に,微小な断面を持つ中空光導波路利用の可能性を考え,スラブ導波路の伝搬特性を考察した.クラッド層に損失の無い場合,損失のある場合,金属をコーティングした場合について計算を行った結果,クラッドに損失を持たせる(複素屈折率を導入)ことで伝搬損失を低減できることが分かった.クラッドを金,コアを厚さ1μmの自由空間,波長0.8μmとした場合,TE最低次モードでは100μmの伝搬距離で損失が2〜3dB程度となる.金属クラッド光導波路は,可視から近赤外域において,数10μm長の光伝送に十分使用可能と考えられる.また,漏れ波の放射界は,無損失の場合と異なり,コアから離れるに従い減衰することが分かった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-06-23
著者
関連論文
- 微小構造を持つ新形式光導波路の低損失化
- 微小中空光導波路の低損失化について
- 液相エピタキシャル成長LiNbO_3薄膜光導波路とそれを用いた進行波形光変調器の作製と評価
- 液相エピタキシャル成長MgO添加LiNbO_3薄膜光導波路の作製と光損傷特性(LN,LT結晶の育成と光損傷)
- 非線形方向性結合器の光-光制御特性
- 2. 光の基本素子 2.1 光集積回路 (オプトエレクトロニクス)
- 光波とマイクロ波の直接ミキシングによる信号検出
- LiNbO_3導波型共振型光変調器の高効率化