マルチキャスト通信における蓄積メディアに対する端末間同期方式

概要

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マルチメディア通信会議に代表される分散マルチメディアアプリケーションにおいては,複数の端末(メディア出力先)にビデオや音声等の複数メディアをマルチキャスト通信することが頻繁に行われる.マルチメディア情報をマルチキャスト通信するためには,各端末においてメディア同期制御によりメディア内及びメディア間の時間関係を調整するだけでなく,端末間におけるメディア出力速度をも一致させる必要がある.しかし、端末間のメディア出力速度を調整させる端末間同期を扱った研究は少ない.一方,筆者らは,これまでに,文献において,複数のメディア発生源からのメディアを一つの端末に転送して出力する場合を考え,メディアユニット(例えば、ビデオフレーム.以下,MUと略す)に対してメディア内同期制御を行った後に,メディア間同期制御を行う方式を提案した.そして,蓄積メディアとリアルタイム人力メディアを対象に,その有効性を実験により示した.本稿では,この方式のマルチキャスト通信への拡張を行う.このため,蓄積メディアを対象とし,新たに端末間同期方式を提案する.また,その有効性を示すために行った実験結果についても述べる.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18