封印を用いた蓄積型情報提供システムにおけるセキュリティ
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概要
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ディジタル情報提供システムの実現に伴い、様々なセキュリティが検討されている。既存のセキュリティシステムでは情報の再利用への対処があまり検討されておらず、再利用を検出する機能がない。ディジタル有料放送等では出力先をディスプレイなどに限定することで、情報の蓄積をハードウェア的に防いでおり、CD-ROMによるソフトウェア流通システムでは情報の蓄積や再利用を制限していない。前者では再利用が全くできないために正当なユーザの利便性が損なわれ、後者ではオリジナルの情報が複製できるため、不正な利用が可能となる問題がある。正当なユーザの利益を保証するシステムとは、ディジタル情報の特徴である複製の容易性を損なうことなく、不正な利用を防ぐ機能をもったものである。この機能は、利用後の情報を何らかの形で変形させて蓄積することで再利用を認める、情報の利用を逐次検出する、ことで実現できる。本稿では蓄積型の情報提供システムにおけるセキュリティとして、情報の封印という概念を導入し、利用後の情報に対するセキュリティについて検討を行う。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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