礫岩コアの寸法効果とサンプリングによる乱れに関する評価
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概要
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礫岩の強度・変形特性を岩石試験から評価する際には, 供試体の寸法効果およびサンプリングによるコアの乱れが問題となる.これらの問題は, サンプリングの深度が大きいほど重要であると考えられることから, 大深度から採取した礫岩および人工礫岩を用いた室内岩石試験を実施して, 礫岩の寸法効果に関する検討およびサンプリングによるコアの乱れの評価を実施した.寸法効果については, 供試体直径Dと最大礫径dの比D/dが1〜10程度の人工礫岩を主に用いて, 供試体の物理・力学特性と供試体寸法との関係を調査した.その結果, 物理・力学特性に関する寸法効果は小さく, ほとんど存在しないことが明らかとなった.一方, 乱れの評価に関しては, 一軸圧縮試験より得られる接線ヤング率とせん断応力レベルの関係からコアの乱れのパターンについて整理し, 乱れの評価パラメータについて検討した.
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
- 1998-10-10
著者
-
川崎 了
(財)電力中央研究所地盤耐震部
-
伊藤 洋
(財)電力中央研究所
-
小泉 和広
(株)ダイヤコンサルタント
-
小泉 和広
(株)ダイヤコンサルタントジオエンジニアリング事業本部
-
小泉 和宏
(株)ダイヤコンサルタント ジオエンジニアリング事業本部
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