情報システム利用者におけるSmall-World構造の検証
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概要
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本稿はUNIXワークステーションのアカウンティング情報を用いて利用者のネットワーク構造を抽出する手法について述べ,得られた大学生計算機利用者の人間関係の特性について考察する/情報システムというように「人」が主役の場では人の関係が重要である.例えば,初対面の人と会った場合には,自分とその人とのつながりや,趣味,共通の知人などが分かれば,コミュニケーションがよりスムーズに進むと考えられる.このように情報システム利用者の社会ネットワークは非常に重要な情報のひとつであると考えられるが,これまで情報支援の研究において着目されることは少なかった.これは利用者のネットワーク構造を情報システムが獲得することが困難であるめであると考えらえる.本稿の手法を用いた結果,大学生の人間関係は任意の二者間の平均経路長が2.95人であるスモールワールドネットワークの特徴を持つことがわかった.
- 情報知識学会の論文
- 2004-05-22
著者
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