圧縮を用いたリモートメモリ操作の効率化
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概要
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本稿では情報圧縮を用いてクラスタ間で効率的なリモートメモリ操作を実現する逐次圧縮通信方式について提案する.逐次圧縮通信方式は情報圧縮処理とデータ通信処理を交互に切り替えることで実現する.圧縮処理における圧縮・伸長バッファサイズと通信処理における送信・受信バッファサイズを操作することで各処理速度に差があらわれることに着目し,逐次圧縮通信方式への適用を行った.逐次圧縮通信方式における各バッファサイズとスループットの関係を示し,これを評価する.また実アプリケーションでの性能を調べるために,並列ベンチマークテストのひとつである姫野ベンチマークを実行し効率化指標を測った.評価の結果から,逐次圧縮通信方式の有効性が示された.情報圧縮を用いることにより,ネットワークの物理的制限を超えて処理を行う方法について報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-03-10
著者
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