ゲノム情報処理技術に基づいた生物種固有のコドン使用多様性(<特集>ゲノム多様性)
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概要
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遺伝子発現の一過程である翻訳における最適コドンを決定することは、遺伝子の発現量を推定するための重要な因子の一つである。本研究では、ゲノム全体の遺伝子を対象にバイオインフォマテイクス的立場から多変量解析法に基づいて原核生物(バクテリア)と真核生物における種固有のコドン使用多様性について検討した。原核生物はもとより単細胞真核生物(Saccharomyces cerevisiae, Scizosaccharomyces pombe)および多細胞真核生物(Drosophila melanogaster, Caenorhabditis elegans)についてもコドン使用多様性に生物が有するtRNA種が大きく影響を及ぼしていることを示した。さらに、広範囲の生物種の種固有のコドン使用多様性に影響を及ぼす他の因子を検討した。
- 情報知識学会の論文
- 2001-01-31
著者
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金谷 重彦
山形大学工学部・応用生命システム工学科:科学振興事業団crest
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大平 賢
山形大学工学部・応用生命システム工学科
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木ノ内 誠
山形大学工学部・応用生命システム工学科
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工藤 喜弘
山形大学工学部・応用生命システム工学科
-
工藤 喜弘
山形大学工学部
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