ソフトウェア移植を実現する通信システム用0Sインタフェースの構造化手法
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概要
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適用分野の要求に応じた必要最小限の機能からなる高性能なオペレーティングシステム(OS)を実装するには, OSとして提供する機能(OSインタフェースと呼ぶ)の母集合から要求に応じて部分集合を選択的に切り出すサブセット化技術が必要である. 一方, ソフトウェアの移植性の観点からサブセット化技術を見た場合, アプリケーションプログラム(AP)は, 移植元とOSインタフェースが異なる移植先システム上で動作させることはできない. 本論文では, APの移植性とOSインタフェースの多様な選択可能性を両立させるサブセット化につき, 以下の手法を提案する. (1)OSインタフェースをOSが制御対象とする資源に着目して, 複数の単位(インタフェース単位と呼ぶ)に分割・分類する. (2)インタフェース単位ごとにOSインタフェースの選択規則(サブセットと呼ぶ)を定める. (3)OSの適用分野ごとにサブセットの組合せ規則(プロファイルと呼ぶ)を定める. 更に, 具体的な通信システム用実時間OSへの適用, および評価実験を行い, 本手法の有効性を確認したのでその内容について報告する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-25
著者
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