システム高速再開における端末無中断方式
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概要
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本論文では,汎用大型計算機であるホストと前置通信制御処理装置(FEP)から構成されるオンラインシステムの,高信頼化のための手法である端末無中断方式について述べる.端末無中断方式は,ホスト障害発生時の予備系への高速切替をベースとし,以下の処理を行うものである.(1)予備系ホストヘの切替中もFEPで端末とシステム間のコネクションを保持し,FEPまでの電文受信とその電文の保留を可能とする.(2)予備系ホストでサービスを再開始時にFEPで保持した端末とのコネクションをホストヘ再接続し,保留した電文の処理を開始させる.本稿ではこれらを実現するための,ホスト-FEP機能分担のあり方,予備系ホストでのコネクションの引き継ぎ法について論ずる.また,典型的なバンキングシステムを例にとり,端末無中断方式の効果の評価法を与える.また,大規模オンラインシステムモデルの数値計算例により,大部分の端末については,ホスト障害時にもそれを意識させないことが可能であることを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-02-15
著者
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仲谷 元
日本電信電話(株)ntt情報通信処理研究所
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川原 洋人
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所
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柴垣 斉
日本電信電話(株)ntt情報通信処理研究所
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川原 洋人
Ntt 情報通信研
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大石 和寛
日本電信電話(株)NTT情報通信処理研究所
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川原 洋人
日本電信電話(株)NTT情報通信処理研究所
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