プログラム・シミュレータ用ハードウェア記述言語
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概要
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マイクロ・プロセッサ(μP)用プログラム・シミュレータはμPのプログラムをより高速なデバッグ・マシン上で疑似走行させるプログラミング・ツールで, 一般にプログラムの開発系と実行系を異にするμPのプログラム開発において有効なツールとなっている. 筆者らはこのプログラム・シミュレータを各種のμPごとに効率よく, かつLSI設計者ではない一般のμP利用者でも容易に作成可能とすることを目的として新しいハードウェア記述言語"MHPL"を考案し, その言語処理プロセッサをインプリメントした. ハードウェア記述言語については従来から多くの研究があるが, これらは主として設計対象としてのハードウェア記述が目的であった. これに対しプログラム・シミュレータ用言語はシミュレータのハードウェア依存機能の定義を目的としてハードウェア仕様を記述するもので, 記述レベル, レポート機能の定義などで従来の言語と異なるいくつかの新機能が求められる. しかしながらこのようなプログラム・シミュレータ用言語の必要性が比較的新しいため, これまでこの点に配慮された言語が検討されてこなかった. そこで本論ではプログラム・シミュレータ用言語に必要な機能・プログラム構造についてはじめて考察するとともに, 筆者らがMHPLにおいて実現した一つの方式について報告する. そしてMHPLを16種のμPに適用し記述性・性能が実用上充分であることを明らかにする.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1980-05-15
著者
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藤田 晨二
電電公社横須賀電気通信研究所データ通信研究部
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神谷 芳樹
電電公社横須賀電気通信研究所データ通信研究部
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仲谷 元
日本電信電話(株)ntt情報通信処理研究所
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吉田 清
電電公社横須賀電気通信研究所データ通信研究部
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北川 愛子
電電公社横須賀電気通信研究所データ通信研究部
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仲谷 元
電電公社横須賀電気通信研究所データ通信研究部
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