人にやさしい放送と自然言語処理
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概要
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ラジオ放送やテレビ放送は現代社会に欠くことのできないコミュニケーション手段である。これらの放送は人間の持つ5感のうち視覚と聴覚に頼って伝達されるため、これらの感覚器官に障害を持つ人は、十分に放送サービスを享受することができない。また、感覚器官に障害がなくとも日本語の理解が困難な外国人にとっては放送の利用が制限される。さらに、日本は過去に例を見ない高齢化社会となりつつある。個人差が大きいとはいえ、加齢によって視覚・聴覚に衰えが生じ、言語を理解する速度も遅くなる。社会生活に不可欠なコミュニケーション手段である放送の利用が制限されるということは、「人としての平等と社会への完全参加」の観点から大きな問題であり、何らかの情報保障手段が必要となる。このように、障害者、外国人、高齢者を含めだれにとっても放送を十分に楽しめるようにするものが「人にやさしい放送」の考え方である。本稿では、こうした放送のバリアフリー化に音声処理を含む自然言語処理技術がどのように使われているか、また、使われる可能性があるかについて論ずる。具体的には、聴覚障害者向け字幕放送・手話放送、視覚障害者向け解説放送・触覚提示、外国人向けの外国語放送、高齢者にやさしい音声認識を用いた対話型リモコンについて述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-07-22
著者
-
今井 亨
NHK放送技術研究所
-
坂井 忠裕
NHK放送技術研究所
-
浦谷 則好
NHK放送技術研究所
-
浦谷 則好
Nhk放送技術研究所:(現)東京工芸大学
-
江原 暉将
NHK放送技術研究所
-
坂井 忠裕
日本放送協会放送技術研究所
-
江原 暉将
Nhk放送技術研究所:(現)諏訪東京理科大学
-
江原 暉将
日本放送協会放送技術研究所
-
江原 暉将
Japan Broadcasting Corp. (nhk)
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