周期的時変状態空間ディジタルフィルタにおける丸め誤差最小構造の合成
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概要
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本研究は,周期的時変状態空間ディジタルフィルタの合成問題の一つである丸め誤差最小構造の合成について考察する.周期的時変ディジタルフィルタの合成問題の考察を容易にするために,筆者らは合成問題の基礎となる周期的時変状態空間ディジタルフィルタの統計的解析とスケーリングについて考察した.これらの考察結果に基づき,本論文では,周期的時変ディジタルフィルタの出力丸め誤差の分散を求め,この出力丸め誤差の分散の周期性を利用することにより,出力平均丸め誤差を周期的時変状態空間ディジタルフィルタの丸め誤差を測る量として定義する.そして,出力丸め誤差の最小構造の合成問題がいくつかの同様な最小構造の合成問題に分けられることを明らかにすると共に,時不変ディジタルフィルタの丸め誤差最小構造の合成法として提案されたHwangの方法を用いて,周期的時変ディジタルフィルタの丸め誤差最小構造を合成する.最後に,丸め誤差最小構造の合成法の正当性をシミュレーションで検証している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-03-25
著者
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