メッシュ型広帯域FWAシステムにおけるチャネル容量の評価

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多数の端末局と有線バックボーンネットワークに接続されるルート局により無線メッシュ網を構築するメッシュ型広帯域FWAシステムは、メッシュトポロジによる指向性アンテナの利用、送信電力の低減により干渉が軽減できるため、面的なネットワーク展開において、従来FWAで利用されているP-MP型FWAシステムよりも周波数利用効率の向上が期待できる。本稿では、このメッシュ型広帯域FWAシステムのチャネル容量を計算機シミュレーションにより評価した。その結果、P-MP型FWAシステムと比較して、ベストエフォート型サービスにおいて、チャネル数4、9のとき、累積確率が95%の端末局に対するC/I(95%保証 C/I)が各々5〔dB〕、20〔dB〕向上すること、P-MP型システムにおけるチャネル数9のときの95%保証C/Iチャネル数4で実現できることを明らかにした。また、ツリー構造におけるチャネル容量の特徴として、トポロジ上の各局の分岐数とチャネル数の大小関係により95%保証C/Iが著しく変化すること、チャネル数がルート局の分岐数より大きいとき、ツリー構造を考慮した送信電力制御(TPC)によりチャネル容量をさらに向上することができること、ツリー最上位リンクでのTPCもチャネル容量の向上に有効であることを明らかにした。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-10-12

メッシュ型広帯域FWAシステムにおけるチャネル容量の評価

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