メッシュ型広帯域FWAシステムにおける適応変調によるチャネル容量増大効果

概要

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多数の端末局と有線バックボーンネットワークに接続されるルート局により無線メッシュ網を構築するメッシュ型広帯域FWAシステムにおいて、帯域保証型サービスにおける各無線回線の回線速度制御法として、全キャリアの伝送速度を固定として各無線回線で使用するキャリア数を傘下の収容端末局数に応じて変更する固定速度法を用いた場合、各無線回線で使用するキャリア数が傘下の収容端末局の増加に伴い増えるためシステム周波数利用効率が劣化する。本稿では、この問題を解決する回線速度制御法として、固定速度法と同一の所要帯域を有するキャリアを用いてその伝送速度を適応変調により収容端末局数に応じて変更する適法変調法を提案し、提案方法を用いた場合のメッシュ型広帯域FWAシステムのシステム周波数利用効率を計算機シミュレーションにより評価した。その結果、(1)適応変調により1キャリアで3局以上の端末局を収容できるとき、従来の固定速度キャリア方法を用いた場合よりもシステム周波数利用効率が最大で2.8倍向上すること、(2)アンテナ半値幅、アンテナサイドローブレベルが小さいほど、また1端末局あたりの保証伝送速度が小さいほどその向上度が大きくなることを明らかにした。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-07-11

メッシュ型広帯域FWAシステムにおける適応変調によるチャネル容量増大効果

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