適応干渉キャンセル等化(ICE)におけるBER特性の解析
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概要
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RLS-MLSE形の干渉キャンセル等化(ICE)について,平均BER特性を理論的に計算し,計算機シミュレーション結果とほぼ一致することを確認した。符号判定誤りの原因を,ガウス性の擾乱と,信号判定の不確定性に分類し,それぞれについて理論的に計算を行った。前者としては,熱雑音,推定誤差,遅延誤差,誤り判定によるレプリカ誤差,およびVAにおける誤り伝搬を検討した。また,後者としては,希望波と干渉波のキャリヤ振幅と位相が一致したときに発生する判定の不確定性を検討した。その結果,(i)平均CIRが小さいときの特性は遅延誤差によること,(ii)平均CIRが数dBのときの特性は信号の不確定性によること,(iii)平均CIRが大きいときの特性は熱雑音および推定誤差によること,が明らかになった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-04-21
著者
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