移動無線における DFE 形トランスバーサル合成ダイバーシチ方式の干渉キャンセル特性 : メトリック合成との比較
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概要
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ディジタル移動通信における判定帰還形トランスバーサル合成ダイバーシチ受信方式について干渉キャンセル特性を実験的に明らかにしている.干渉波としては,符号間干渉(ISI),同一チャネル干渉(CCI),隣接チャネル干渉(ACI)の3種類を検討している.また,合成係数の適応制御には最小2乗法をリアルタイムに行う指数重み付きRLSを用いている.まず,等化とダイバーシチを結合処理する方法はトランスバーサル合成(TC)とメトリック合成(MC)に分類でき,そのうち,TCには線形干渉キャンセル効果があることを示す.レイリーフェージング条件の40kbit/sQPSK伝送実験により,次の点を明らかにする.TCはMCと比べて,(1)ISIに対しては,2波モデルのとき平均BER特性のフロアが1けた程度劣化する,(2)CCIに対しては耐干渉波特性が平均BER10^<-2>のとき平均CIRで約5dB優れている,(3)ACIに対しても耐干渉波特性が優れ,平均BER10^<-2>で隣接チャネル間隔を約8kHz近隣することができる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-07-25
著者
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