符号化三相位相変調方式の構成法(無線通信システム一般)

概要

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π/4シフトQPSKは、優れたEb/No対ビット誤り率特性を有しており、各種のディジタル移動通信システムで広く利用されている。しかし、その振幅変動は小さく無い為、非線形増幅器を通したときに帯域外に干渉スペクトルを生じるという問題がある。シンボル数が2^R以外の多値PSKは、これまであまり注目されていなかったが、3値位相変調(TPSK)は、Eb/No対誤り率特性および振幅変動特性の点で特に優れた特性を有しており、移動通信システムの変調方式として有望である。特に振幅変動が少ないことは、非線形電力増幅器の使用を余儀なくされている移動端末にとって魅力的である。しかしながら、TPSKはシンボル数が3元であるが故に、そのままでは2元信号の伝送に適さない。そこで、本論文では、新しいクラスのたたみ込み符号を提案し、この符号とTPSKを組み合わせることにより、実用的な符号化三相位相変調が実現できることを示す。提案する符号化三相位相変調は、従来のたたみ込み符号とπ/4シフトQPSKを用いた方式に比べて、占有無線帯域幅、Eb/No対誤り率特性、復号回路規模を犠牲にすることなく、変調波の振幅変動を大幅に改善することができる。
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-05-16

符号化三相位相変調方式の構成法(無線通信システム一般)

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