第4世代移動通信システムの上りリンクのビット誤り率特性の改善

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概要

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ディジタル通信で用いられる自動等化技術の1つに,トランス・バーサル等化器がある.しかし,移動体通信を想定した電波伝搬環境では,無線局間が見通しとなる場合は稀であり,マルチパス・フェージングが信号品質劣化の原因となるが,各受信パスの平均電力に差がないため,トランス・バーサル等化器で等化することはできないと考えられていた.しかし,確実な電力差を見込めるRAKE受信後の信号に関してのトランス・バーサル等化器の有効性は報告されていない.本稿では,上りリンクおよびMC-CDMA通信方式を仮定し,計算機シミュレーションによってRAKE受信後のトランス・バーサル等化器の有効性について検証し,ビット誤り率特性の改善を評価する.シミュレーション結果より,RAKE受信後にトランス・バーサル等化器を用いることで,ビット誤り率特性が大幅に改善されることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-11-15

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