蚊を模倣した微小血液分析システムの構築

概要

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採血針を極限的に細くして、超低侵襲的に微量な血液をサンプリングし、分析する微小システム(インテリジェントモスキート)を作製した。このインテリジェントモスキートは、サンプリング機構、マイクログルコースセンサ、微小針から構成される。サンプリング機構は、poly(N-isopropylacrylamide)ゲルの相転移に伴う体積変化を利用した。マイクログルコースセンサは、ガラス基板上に形成した。また、内径50μmの白金微小針をAlボンディングワイヤを犠牲ワイヤとし、メッキにより形成し、流路端に接続した。このサンプリング機構では、ゲルの膨潤・収縮に伴う容積変化は0.1μl程度であった。微小システムの温度を変化させることにより、可逆的に吸引・排出を繰り返すことができた。グルコースを含むサンプルを吸引し、センサの応答を調べたところ、1分以内で応答が認められ、電流値をグルコース濃度に対してプロットして検量線を求めたところ、8mM以下の濃度範囲で直線的な関係が認められた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-11-23