OME2000-28 有機ELに用いられる材料のキャリヤ移動度

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概要

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有機ELに用いられる材料のキャリヤ移動度をTime-of-Flight(TOF)法で測定した。ヒドロキシルフェニルベンズオキサゾール亜鉛錯体(ZnPBO)の配位子のπ共役系を増大させたときの影響は電子移動度には見られず、正孔移動度のみに大きな影響を与え、正孔移動度が約1桁上昇した。また、キャリヤ移動度における不純物の影響を調べるために、アルミキノリノール錯体(Alq)に金属Mg等をドープして、その電子移動度変化を調べたところ、電子移動度が数桁上昇した。しかしながら、MgをドープしたAlqを用いた有機EL素子の電流密度の増加は観測されなかった。これよりTOF法で求めたキャリヤ移動度を、有機ELの特性評価に用いることに疑問点を残す結果となった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-06-09

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