Rh錯体触媒による異方性を有するポリアセチレンの合成と性質
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概要
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Rh触媒、[Rh(ノルボルナジエン) Cl]2s錯体を用いてアセチレンエステル、HC≡CCOOR(R=n-alkyl)を立体規則的に重合し、シス体のポリアセチレンを高収率で得た。生成ポリマーは固相で擬ヘキサゴナル相を作り、カラムナーであることを見い出した。この異方性を有するカラムナーの直径はそのエステル側鎖のアルキル基の長さに依存し、n-C16の時は直径54Åになることを見い出した。加熱により、シス体からトランス体へ異性化し、多量のソリトンラジカルが発生することを始めてESRで確かめた。また、このポリマーは酸素冨化膜になることも見い出した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-06-09
著者
-
曽根 岳之
北海道大学大学院工学研究科
-
田畑 昌祥
北海道大学大学院工学研究科
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横田 和明
北海道大学大学院工学研究科
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貞広 嘉和
北海道大学大学院工学研究科
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田畑 昌祥
室蘭工業大学教育研究等支援機構
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