輪郭の屈曲度を用いた手書き文字認識
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概要
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文字認識における特徴抽出では,文字の外郭からストロークの方向性を抽出する拡張外郭方向寄与度特徴(以下,ePDCと略)という方法が提案されているが,ストロークの有無に関する表現が不足している.本稿では,ePDCに他の特徴を追加し表現力を補う手法について検討を行う.まず,ePDCに2つの特徴,即ち,大局的線密度特徴やペリフェラル特徴を追加しても相補性がなく,認識率の向上が望めないことを示し,その理由を考察する.次に,ストロークの有無に関する表現不足を,端点や接続部分の情報不足ととらえ,端点や接続部分の位置情報を表現できる外郭屈曲度特徴(以下,PBCと略)を提案する.実験は,ETL9B3036カテゴリの実験と,未知パターンに回転や縮小などの変形を施し認識させる変形パターン実験を実施した.その結果,ePDCにPBCを追加した認識系は,3036カテゴリ実験で98.5%の認識率を達成し,変形パターン実験ではすべての項目でePDC認識系より良好な成績を得た.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-05-18
著者
-
加藤 裕史
マルチメディア技術センタnttデータ通信(株)
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木田 博巳
NTTデータ通信
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木田 博巳
(株)NTTデータ
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木田 博巳
マルチメディア技術センタ
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横塚 志行
マルチメディア技術センタNTTデータ通信(株)
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横塚 志行
株式会社nttデータマルチメディア技術センタ
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木田 博巳
NTT電気通信研究所
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