電子バインダシステム : WWWを用いた品質システムの適用
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概要
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著者らは、電子メディアを活用して開発を進めているソフトウェア開発プロジェクトに、ISO9001に基づく品質システムの適用を進めている。品質システムに基づき作成される文書並びに品質記録の共有化、内部品質監査/審査の準備の効率化を目指して WWW (World Wide Web) を活用した電子バインダシステムを提案、適用を行った。そして、電子バインダの有効性を評価するために、その適用開始直後に部門全体に対してアンケート調査を行った。その結果、以下のことが明らかになった。・現時点で有効性については「有効である」という回答と「あまり有効でない」という回答はほほ半分ずつであった。・電子バインダを「有効である」と回答した人の理由として、「自プロジェクトの情報整理/共有」が最も多かった。・電子バインダが「有効でない」という理由として、「開発者にとっては、電子バインダに登録される情報のほとんどは電子メール等ですでに配布されているため、特別に電子バインダの必要性を感じていない」とする意見が多かった。なお、本論文で提案した電子バインダを用いて本審査を受審し、その適合性が確認されている。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-09-12
著者
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