暗号を用いたプロトコルに対するコスト最小攻撃の形式的導出法
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概要
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近年,ネットワークを利用して様々なサービスが提供されている.それらのサービスを実現するプロトコルでは,サービスを安全に行えるように,暗号技術が用いられる.用いられる個々の暗号技術が安全であると仮定しても,暗号技術を用いたプロトコル(暗号プロトコル)がサービスの安全性を保証する(暗号プロトコルが安全である)とは限らない.暗号プロトコルが安全でない場合に,攻撃者にとって最も実行しやすい攻撃法を把握することは,プロトコルの評価や再設計において重要である.本稿では,攻撃者が利用可能な操作と値それぞれにその実行コストと入手コストが与えられているとし,攻撃法のコストを,その攻撃法に含まれる操作と値の,実行コストと入手コストの和と定義する.そして安全性判定問題に対して,安全か否かを判定し,安全でない場合はコストが最小の攻撃法を導出するアルゴリズムを提案する.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-11-02
著者
-
吉田 真紀
大阪大学大学院情報科学研究科
-
藤原 融
大阪大学大学院情報科学研究科
-
藤原 融
大阪大学基礎工学部情報工学科
-
馬山 貴峰
大阪大学大学院情報科学研究科
-
吉田 真紀
大阪大学大学院基礎工学研究科情報数理系
-
藤原 融
大阪大学大学院基礎工学研究科情報数理系
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