公開鍵暗号 EPOC-3 および PSEC-3
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概要
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最強の意味で安全(適応的選択暗号文攻撃に対して強秘匿)であることが証明された公開鍵暗号方式として、Fujisaki-Okamoto変換方式[10, 11]に基づくEPOC-1/2およびPSEC-1/2が既に発表されている。本稿では、新しい変換方式[19]に基づき、新しい方式EPOC-3およびPSEC-3を提案する。これらの方式は、安全性の仮定の点では、EPOC-2およびPSEC-2よりも強い(整数論的な)仮定を必要とするが、復号処理速度の観点では、EPOC-1/2およびPSEC-1/2に比べてより高速である。ハッシュ関数の処理速度を無視すれば、暗号・復号のいずれの処理においても基本暗号関数(OU暗号関数、ElGamal暗号関数)の暗号・復号処理と同等の処理速度となる。つまり、処理速度の観点では理想的な変換方式となっている。EPOC-3およびPSEC-3は、EPOC-2およびPSEC-2と同様に、公開鍵暗号関数、2つのランダム関数(ハッシュ関数)ならびに共通鍵暗号(例えばバーナム暗号やブロック暗号)を用いた公開鍵暗号システムである。EPOC-3は素因数分解問題に基づいた方式であり、PSEC-3は楕円曲線上の離散対数問題(楕円離散対数問題)に基づいた方式である。
- 2000-09-21
著者
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岡本 龍明
NTT情報流通プラットフォーム研究所
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Pointcheval David
Ecole Normale Superieure
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岡本 龍明
日本電信電話株式会社ntt情報流通プラットフォーム研究所
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