エルゴディックHMMに基づく音声の自動獲得単位を用いた音声認識

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概要

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音節や音素などの先見的な単位によらない、自動処理に適した音声処理単位を自動的に獲得する手法について提案する。このとき、人間の音声単位概念の獲得過程を考慮し、「同じ単語に対する複数の発声が同じ単位系列に表現される」という制約をアルゴリズムの中に設ける。以前、DPマッチングに基づく方法で単位を獲得したが、これを用いてHMM学習を行ったところ、元の単位よりも高い認識率を示したことから、本報告では始めからHMMに基づいて単位を獲得する方法について検討し、エルゴディックHMMを用いることでこれを実現した。特定話者の単語認識によって評価した結果、単位の獲得過程および単語辞書の登録において上記の制約を考慮することで、216単語に対して99.5%という高い単語認識率を得ることができた(音素相当長、単位数64の場合)。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-05-22

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