熊本方言における引用の助詞「て」を含む節の韻律について(調音・韻律)(音声の基礎と応用シンポジウム)
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概要
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熊本方言は語のアクセントの型に意味を弁別する機能がなく,無アクセント方言だといわれている.しかし,音声言語であれば発話の切れ目を示す機能はあるはずで,引用を示す助詞「-て」を含む節において,韻律がどのように現れるかを調査した.イントネーション単位がテ節と一致しているとき,基本的には「て」の直前で音調の下降が見られること,テ節がより大きなイントネーション単位の一部となるとき,その下降は見られなくなること,プロミネンスがおかれた場合,おかれた要素の音調にピークが現われ,他の要素の音調は低くおさえられることなどがわかった.
- 2004-06-18
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