試作リレーでの開離責務Ag電気接点の諸特性 : 1.接触通電面での推定最高温度
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概要
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継電器搭載のAg電気接点で直流電流3.75A、6.0A、10.0Aの回路を5万回遮断動作のみさせ、5万回の接触抵抗と開離時アーク継続時間、及び転移量・消耗量を測定した。遮断電流の大小に関係なく、陰極側接点の重量減少と陽極側接点の重量増加が起こった。10A通電中の接触抵抗が6A通電中の接触抵抗より低い原因として、皮膜破壊と軟化による接触面の増加を考えた。則ち、端子間抵抗 (⇒接触抵抗) と通電電流からΦ-θ理論を使って、通電中の接触面温度を推定すると、10A通電中の接触面温度はフリッチングを起こすに十分な温度に達していることが分かった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-06-20
著者
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