情報源分離問題に対する代数的オフラインアルゴリズム
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概要
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ブラインド情報源分離とは, 未知の分布に従う独立な情報源信号が未知の行列で混合されたデータのみを観測して、元の信号を復元するという問題である. 本研究では, この問題を代数的手法を用いて解決するため, 観測信号の逆変換と回転という二つのプロセスからなるオフライン型のアルゴリズムを提案した. 本手法では復元信号の独立性のためのコントラスト関数としてデータのクロスキュムラントの二乗和を用いることにより、二つの信号間の回転角を厳密に求めることが可能である. 本稿では, このアルゴリズムにより情報源信号の分散を正規化した信号が正しく復元できることを示し, 画像信号および変調波を用いた計算機シミュレーションにより, 提案法の有効性を検証した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-02-09
著者
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小嶋 徹也
電気通信大学 大学院 情報システム学研究科
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小嶋 徹也
電気通信大学
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永野 健作
電気通信大学 大学院 情報システム学研究科
-
韓 太舜
電気通信大学 大学院 情報システム学研究科
-
韓 太舜
電気通信大学大学院情報システム学研究科
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