パワー一定のカオスCDMA用複素拡散符号について

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概要

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カオス信号は、本質的にブロードなスペクトラム分布を持つことから秘話性、秘匿性に優れることから、カオス信号を用いるスペクトル拡散通信が注目されてきている。但し、スペクトル拡散通信以外に携帯電話、周波数共有を実現するためCDMA(符号分割多元接続)を実現しようとすると、拡散信号のランダム性(カオス性)に基づく、信号パワーのカオス的変動が回避できず、そのカオススペクトル拡散を用いたCDMA通信の実現性に疑問視されてきた。本稿では、信号パワーを常に一定に保つ、複素カオススペクトル拡散符号を提案する。後の講演で報告する様に、この複素カオス拡散符号によって、世界初のカオスCDMA無線通信実験が成功したたことから、カオスを用いた携帯電話・無線LAN等に向けた無線通信の実現性はゼロではなく、逆に無線セキュリティの観点から非常に期待ができることが解った。
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-03-19

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