温州みかん隔年結果現象のヤコビ行列推定によるダイナミクスの再構成と予測

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概要

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農学分野の生物関連の変動現象では、多くの場合年単位で現象が進行するために、データ数に時間軸方向に制限がある。また、柑橘類やナッツなどの樹木作物では、個体レベルや群落レベルで果実生産量が大きく変動する豊凶現象が知られ、温州みかんなどの柑橘類ではこれを隔年結果とよんでいる。本研究では、5年程度の短い果実数のデータを異なる96個体に関して収集したアンサンブルデータに対して、ヤコビ行列推定による局所線形予測を実施した。その結果、1年後予測が相関係数0.85で得られ、高い予測精度を示した。これにより、時間軸に制限を有する生物現象関連時系列データ解析に、非線形時系列解析の枠組みが大幅に導入できる可能性を示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-03-11

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