不等中央値条件下における携帯端末ダイバーシチアンテナのダイバーシチ実効利得の解析

元データ 1999-02-19 社団法人電子情報通信学会

概要

不等中央値・有相関条件下におけるダイバーシチアンテナの性能評価方法としてダイバーシチ実効利得(DEG:DiversityEffectiveGain)を提案している。ダイバーシチ実効利得は、ブランチを構成するアンテナの平均実効利得(MEG:MeanEffectiveGain)とダイバーシチ利得の積で定義される。この定義に基づき、ダイバーシチアンテナはある仮想の単一アンテナに置き換えることができる。DEGは相関および実効利得の双方の特性を考慮できるので実用状態でのダイバーシチアンテナの性能を比較する上でより実際的な評価方法である。この評価方法を用いることによってホイップアンテナと板状逆Fアンテナによって構成された携帯電話用ダイバーシチアンテナの自由空間におけるダイバーシチ効果を解析的に求めた。具体的には、陸上移動無線伝搬環境において、ホイップ長および鉛直方向からの傾き角とダイバーシチ実効利得の関係を定量的に解明した。その結果、鉛直方向からの傾き角が60゜の実使用状態ではDECはλ/4ホイップで2.4dBd1λ/2ホイップで4.3dBdであることがわかった。さらに、携帯電話の小型化で問題になるPIFAの放射効率の低下とダイバーシチ実効利得の関係について調べた。その結果、λ/2ホイップではPIF Aの放射効率が0dBから-5dBになるとDEGは2.5dB劣化した。これらの結果により、自由空間における携帯電話用ダイバーシチアンテナに関し、移動通信伝搬環境におけるダイバーシチ効果を考慮した実効的な利得が明らかになった。

著者

小川 晃一 松下電器産業株式会社ネットワーク開発センター
小川 晃一 松下電器産業(株)
松吉 俊満 松下電器産業(株) デバイス・エンジニアリング開発センター
小柳 芳雄 松下通信工業株式会社パーソナルコミュニケーション(事)
小柳 芳雄 松下通信工業株式会社
小川 晃一 パナソニック株式会社 デジタル・ネットワーク開発センター
小川 晃一 松下電器産業

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