究極のミリ波・サブミリ波天体観測装置 : ALMA計画の概要(<特集>宇宙応用シンポジウム : ADEOS-II)
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概要
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ALMA (Atacama Large Millimeter Submillimeter Array)計画は、日本・北米・欧州が国際協力により、南米チリのアタカマ砂漠に建設する大型ミリ波サブミリ波干渉計である。建設予定地は標高5000mの高地で、比較的平坦な上地で、直径14kmに分布する干渉計の建設が可能である。超高精度(鏡面精度20μm r.m.s.以下)サブミリ波アンテナ12m鏡および7m鏡を合計80台設置し、ハッブル宇宙望遠鏡やすばる望遠鏡の角度分解能〜0.1秒角を上回る0.01秒角を達成する。観測周波数30GHz-950GHzを大気の窓に対応した10個の周波数バンドに分割し、それぞれをカートリッジ型受信機でカバーする。ALMAの装置は、日本・北米・欧州がそれぞれの最先端技術や英知を結集して開発している。本講演では、日本が担当する超伝導サブミリ波受信機の開発や光電気変換デバイスを用いた干渉計用参照信号源(Photonic Local Oscillator)などの装置開発についても紹介する。その結果、既存のミリ波干渉計に比べて2桁高い性能をもつ。ALMAは2007年より数素子にて部分運用をおこない、2012年より本格的な観測が始まる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-06-18
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