入浴中の心拍数・血流の測定とその評価

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概要

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入浴中の生理的指標を評価することは、入浴中や入浴後の突発的事故の防止、疾患の早期発見などに役立つ。そのためには、どきるだけ多くの生理項目を測定する必要がある。しかし入浴中の生理量の計測は、測定の煩わしさや電気的安全性の問題のためほとんど行われていない。本研究では、最小限の拘束で検査される側が意識せずに心電図と光電脈波が測定可能な、浴槽内心電計と光電脈波計を製作した。これら装置と光ファイバレーザ血流計により、入浴中の心拍数、血流量を測定した。さらに心電図波形と光電脈波波形から脈波伝搬時間を算出した。約10分間の入浴では、心拍数は徐々に増加し、血流量は測定開始約2分で飽和状態に達した。また、脈波伝搬時間も徐々に増加し、血圧との逆相関が示された。これにより心拍数、血流量は入浴中の生理状態を良く反映することが示された。試作した装置により簡便にこれらの値を測定することができ、その有効性が確認された。
1993-07-16

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