パイプラインRLS適応フィルタの演算量0(N)による実現法
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概要
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RLS適応フィルタをパイプライン実現するためのアルゴリズムとして, PIPKALアルゴリズムが知られている. 本文では, PIPKALアルゴリズムにもとづくパイプライン実現において, 必要となる単位時間当たりの演算量を, O(N)(Nはフィルタタップ数)にする手法を提案する. まずPIPKALアルゴリズムを用いた適応フィルタの更新には, 冗長な演算が存在する事を示す. 提案する手法は, 適応フィルタの更新回数を減少させる事で, PIPKALが持つ冗長性の削減を可能とする. 提案法を用いる事で, 収束特性に影響を与えずに, 必要となる演算量を1/Mに減少できる事を示す. ここで, Mはパイプライン段数である. 次に, 提案手法のハードウェア実現について検討する. この時, 必要となる演算量およびハードウェア規模はMの値により決定される. しかし従来の研究では, Mの選択についての検討はなされていない. 本文では, 提案法を実現する上で必要となるハードウェア量がパイプラインLMS適応フィルタと同程度となるMの選択法を示す. この結果, 単位時間あたりO(N)の演算量で提案法を実現できる事を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-07-22
著者
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