オフセットビーム方式および共通ローカル方式による高精度大気環境測定システム
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概要
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本論文は12 GHzの衛星通信回線を利用して, 対流圏の衛星放送波に対する影響を簡易, 高精度に測定する簡易な測定法について二つの方式について述べたものである。その一つは, 共通ローカル信号を用いて, 電波干渉計を構成し, 受信信号電力の合成を行い, それに含まれる位相変動を高精度に測定するもの, もう一つは前者との比較のためにオフセットして配置した二つのアンテナによって到来角を測定するものである。この共通ローカル干渉計方式は衛星放送波を利用して, 対流圏が受信信号の振幅・位相成分に与える影響を同時に測定するものである。これらを用いれば, 降雨減衰, 振幅・位相シンチレーション, 大気屈折率変動, 衛星軌道運動を高精度に検出することができる。基礎実験の結果, 現在のところ基線長8 mの電波干渉計の構成にて到来角変動の分解能6.7 mdeg, 受信信号電力の測定精度0.3 dBを得ている。基線長を更に長くすることで, 更に高精度高感度化が図れる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-01-25
著者
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