循環システムにおける90度位相差分波器の設計

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概要

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従来の線形時不変システムでは、システムが安定であるためには極が単位円内に制限される。しかし、入力が周期信号である循環システムでは極がないため安定性について考慮する必要がない。そこで、このことを利用して循環システムにおける90度位相差分波器の設計方法を提案する。まず、安定性の制約を緩和した非循環オールパスフィルタ設計問題を局所的に線形化した上で線形計画問題として定式化する。それを繰り返し解いて逐次近似を行うことにより、非循環オールパスフィルタを設計する。次に、このオールパスフィルタの変数を変換して循環オールパスフィルタを構成し、これに定遅延を付加することで循環90度位相差分波器を構成している。さらに、2次元信号への適用として、分離型フィルタによる循環90度位相差分波器の設計方法を提案する。
2001-05-15

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