信号の非定常性を考慮したブロック適応アルゴリズム
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概要
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BCGM-ORアルゴリズムは, フィルタ係数の更新の際に利用される共役こう配法の繰り返し回数を最適化したブロック適応アルゴリズムである. しかし, 繰り返し回数を最適化するには, 未知の統計量である観測雑音の分散がパラメータとして必要になる. したがって良好な特性を得るには, 何らかの手法を用いて観測雑音の分散を推定しなければならない. 観測雑音の分散を推定する方法としては, 出力誤差を観察しながら多点探索によって推定する方法が考えられる. そこで, 本稿では, 遣伝的アルゴリズムを利用して各ブロックごとに観測雑音の分散を推定し, 得られた推定値を用いてフィルタ係数の更新, 動作の安定化を行う手法を提案する. また, 計算機シミュレーションによって提案した手法が信号の非定常性が強い場合でも良好な特性を示すことを報告する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-06-27
著者
-
久保田 光一
中央大学大学院理工学研究科情報工学専攻
-
福本 昌弘
高知工科大学情報システム工学科
-
福本 昌弘
高知工科大学工学部情報システム工学科
-
金井 剛志
ソニー株式会社
-
福本 昌弘
高知工科大学
-
金井 剛志
中央大学大学院理工学研究科情報工学専攻
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