誤差フィードバックと座標変換の同時最適化による分母分離形2次元ディジタルフィルタにおける丸め雑音の最小化(信号処理・符号化・一般)

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概要

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分母分離形2次元ディジタルフィルタの有限語長実現において発生する,積和演算結果の丸めに起因したフィルタ出力雑音を低減するための有効な手段として,座標変換と誤差フィードバックを併用した同時最適化法が提案されている.まず,分母分離形2次元ディジタルフィルタに対する誤差フィードバックについて論じている.ここでは,分母分離形2次元ディジタルフィルタを最大階数分解して,2つの1次元システムの縦続形で表し,これに含まれる量子化器に対して誤差フィードバック回路を組み込み,フィルタ出力雑音の分散が最小になるようこ問題を定式化している.また,オーバーフローの可能性を抑制するために,ダイナミックレンジにL_2ノルムスケーリングを行っている.さらに,準ニュートン法を適用した座標変換と誤差フィードバックの同時最適化アルゴリズムを与えている.最後に,数値例によって提案手法の妥当性が検証される.
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-09-22

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