言語類型と機械翻訳
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概要
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機械翻訳における言語処理は、翻訳対象となる言語間の構造的な距離に依存する。言語類型が同じ言語間の翻訳では、構造解析か浅いレベルのものでも、生成規則がしっかりしていれぱ、相当高い翻訳品質が得られる。これに対し、言語類型が異なる言語間では、構造解析が充実していることが不可欠なだけではなく、文法・意味情報を広範囲に扱うことが、適切な翻訳には欠かせない。しかし、そうした深いレベルの言語情報に対応する翻訳システムであっても、同じ言語類型の言語間の浅い翻訳と較べると、翻訳品質は遥かに低いのである。本論では、英語と欧州語間の翻訳、日韓翻訳などの同型言語間の翻訳と、英中翻訳と日英翻訳など異型言語間の翻訳について、文法データの翻訳結果を検討し、これを踏まえて言語類型と言語処理の関係を考察する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-07-19
著者
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