広帯域 ISDN 用超分散型 ATM 交換システム
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概要
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高速ネットワークを実現する広帯域ISDNにおいて通信される情報は,音声の64kbit/sから映像の数十Mbit/sまでの帯域をもち,また,音声・映像は遅延時間に敏感で,データは誤りに厳しいなど多様な品質クラスをもっている.広帯域ISDNにおける交換システムにはマルチメディアを多重し網の有効利用を図るATM通信方式の利点を最大限に生かすアーキテクチャが求められる.これらの広帯域通信環境に適用するため,本論文では,呼処理機能を有する独立ATMノードであるFPM(Front-end Processing Module)をシステム規模に応じて分散設置し,FPMを接続する分散1段のATMスイッチを有するCSM(CentraL Switching Module)にATMセルヘッダ中のルーチング情報によるセルフルーチングのみの機能を付与する超分散型アーキテクチャを提案する.本超分散型アーキテクチャにおいて,ATMノンブロック条件による通話路設計およびセル転送路決定方式を検討し,更に,効率的なネットワークを構築すると同時に各メディアの多様な品質を満足させる共通バッファ型ATMスイッチを用いた品質クラス制御配備方式について述べる.
- 1993-11-25
著者
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