ルータとノード:アーキテクチャと構成技術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
インターネットと交換ネットワークは、異なる目的から生まれ、異なる環境で育ってきた。多数ネットワークが無秩序に集合したインターネット、通信事業者が網全体を一元管理する交換ネットワーク、従って、そのネットワークの中核の装置であるルータと交換ノードも、その特徴は大きく異なる。ルータは、コネクションレス通信制御を行い、ルート不定のダイナミックルーティングを行う。これに対し、交換ネットワークは、コネクションオリエンテッドな通信を行い、ルート固定のスタティックルーティングを行う。アーキテクチャ上の特徴として、従来のルータは、データパスとシグナリングパスが同じ経路であったの対し、交換ノードはデータパスとシグナリングパスが明確に分離されている。また、交換ノードは、呼の状態を管理するファイナイトステートモデルで、従来型のルータはステートレスマシンであった。IPネットワークは、大規模化、ギャランティド化、キャリアグレード化が進み、通信インフラとしての一翼を損おうとしている。Managed IP Networkでは、プロセッサの負荷を軽減するために、パケット転送のハード化、VPNやQOSを実現するためにパスの概念を導入し、パスの状態を見るようになっている。すなわち、ルータの持つ特徴と、交換ノードの持っている特徴を融合したManaged IP Network時代のIPノードが構築されつつある。
- 2001-03-08
著者
関連論文
- 広帯域INテストベッドにおけるソフトウェア構成
- 帯域制御機能を有する ATM スイッチングシステム
- IPネットワークアクセスシステム--スケーラブルな規模で必要に応じたサービスの提供を実現 (特集 21世紀のビジネスソリューションを実現する通信インフラストラクチャー)
- アクセスゲートウェイへのネットワークプロセッサの適用
- ブロードバンドIPv6ネットワークシステムへの日立製作所の取り組み (特集 ブロードバンドIPv6ネットワークソリューション)
- ルータとノード : アーキテクチャと構成技術
- ルータとノード:アーキテクチャと構成技術
- IPバックボーンネットワーク構成の検討
- IPバックボーンネットワーク構成の検討
- INとInternetの連携によるサービスの高度化
- 広帯域INテストベットシステム
- 分散データベースを用いた移動体ネットワーク制御アーキテクチャ
- 通信サービスのカスタマイズ化に向けたINアーキテクチャの検討
- シグナリング技術 : ATM ForumにおけるSignalling標準化動向
- 広帯域 ISDN 用超分散型 ATM 交換システム