リンク情報に基づくエンドエンド網話中率およびトラヒックフローの推定法
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概要
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電話網,ISDN網等の回線交換網における通信品質管理では,網を構成する設備ごとの品質を管理するのみならず,通信サービスの利用者の立場に立った品質,エンドエンド品質,の管理が重要である.本論文では,重要な通信品質であるエンドエンド網話中率を網内の回線群(以下,リンクと呼ぶ)における呼量,呼数等の測定データから推定する方法を提案する.回線交換網では呼が接続される経路が複数存在するが,品質改善を効率化するためには,個々の呼がこれらの接続経路をどのような割合で利用したか(以下,トラヒックフローと呼ぶ)を推定することが必要である.本論文では,このトラヒックフローの推定方法についても提案する.ここで提案する方法は,網の構成,交換機のルーチング情報に従って,網を構成するリンク単位のトラヒックデータを組み合わせてエンドエンド網話中率,トラヒックフローを推定するもので,さまざまな網に対して共通的に適用できるアルゴリズムとなっている.更に,これらの推定法の精度について,モデル網上でのシミュレーションを通して検証し,その特性と精度を明らかにする.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-04-25
著者
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