3階層中継交換網のリンク数最小化条件
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概要
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ディジタル中継交換網の完成期に向けて,設備コストのみならず,運用・管理コストを含めた総合経済化の達成が重要であり,これを実現する上で,網全体のリンク(回線群)数の最小化が有効である.このためには,中継交換網のエリヤ構成は不変との固定観念から脱却し,最適なエリヤ構成が課題である.本論文では3階層中継交換網を対象とし,中継交換機のマルチユニットを考慮して,リンク数の決定要因に関してモデル化を行う.次に,上位,下位中継交換センタのエリヤをそれぞれ均等に構成すると,リンク数が最小となることを示す.更に2階層網,3階層綱に関する数値例により,中継交換機の増加を最小限とし,信頼性保証のため中継交換センタの交換機ユニット数は2以上を条件として,最適な中継エリヤ構成条件を明らかにする.この結果,中継交換機の容量が小さく,トラヒック交流が近距離間に集中する傾向が高いほど,2階層網に比べて3階層網が有利であることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-12-25
著者
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