2階層中継交換網のリンク数最小化条件
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概要
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ディジタル中継交換網の完成期に向けて,設備コストのみならず.運用・管理コストを含めた総合経済化の達成が重要であり,これを実現する上で,網全体のリンク(回線群)数の最小化が有効であることを述べる.このためには,中継交換網のエリア構成は不変との固定観念から脱却し,最適なエリア構成が課題であることを述べる.代表的な2階層中継交換網を対象として,中継交換機のマルチユニットを考慮して,リンク数の決定要因に関してモデル化を行い,リンク数最小の条件を与える.具体的には,エリア数を与えた場合には,加入者線交換機のユニット数に関して均等にエリアを構成すると,リンク数が最小となることを示す.更に均等エリア構成の場合に,リンク数が最小となる最適なエリア数が存在する条件を明らかにし,最適なエリア数を与える.最後に数値例により,リンク数はエリア数に大きく依存しており,エリア構成の最適化が重要であること,最適なエリア数は加入者線交換機と中継交換機の容量に主に依存していること等を定量的に示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-07-25
著者
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