ソースコードの木構造を考慮した差分計算を用いる版管理システムの提案
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概要
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オープンソースソフトウェア開発では,ソースコードなどファイルに対する変更履歴を記録する版管理システムが用いられる.この時,版管理システム上の一つのファイルを,同時に複数人が編集することによって,複数の変更をマージする作業が発生する,マージが必要になる.しかし,版管理システムが提供するマージ機能は,テキストの行を最小単位とした操作に基づいており,ソースコードに適用するものとしては適切ではないという問題があった.そこで本研究では,ソースコードの持つ木構造を考慮した差分計算をマージの際に用いることによって,複数の変更をより適切にマージする方法の提案を行う.また,本方法を実際の版管理システム上に構築する方法について考察を行う.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-09-12
著者
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松下 誠
大阪大学大学院情報科学研究科
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早瀬 康裕
東洋大学総合情報学部
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早瀬 康裕
大阪大学大学院情報科学研究科
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井上 克郎
大阪大学大学院基礎工学研究科情報数理系
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早瀬 康裕
筑波大学システム情報系
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井上 克郎
大阪大学大学院 情報科学研究科
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