少数サンプルの手書き文字認識における複数特徴と距離の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
クラス内のサンプル数が少ない場合,いくつかの似かよった特徴と距離を準備して,それらの組み合わせかクラスの識別に及ぼす効果を検討した.用いたデータは,オンライン手書き文字データベース「TUAT Nakagawa Lab. HANDS-Kuchibue-d-97-06-10」の5セット,ページ130から160までの約1100文字である.互いに似かよった特徴を2種類,距離を4種類用意した.特徴については,文字の一筆書き曲線を63切片分割して,先の5切片を自身へ加えた特徴1,書き始めから2つ目の切片を基準として,そこから先々の切片を逐次加えてできる62次元の特徴2,である.距離については,ユークリッド距離の2乗である距離1,それに調整パラメータαをかけた距離2,テスト文字とクラス内3文字の作る超平面との距離3,テスト文字とクラス内4文字の作る超球面との距離4,である.特徴1,距離1を用いた認識実験で誤認識になったクラスを,特徴2で置き換え学習結果とする.再び認識実験で誤認識となったクラスには,特徴1,距離2で置き換えて学習結果とする.このように似かよった別の特徴または距離で順次置き換える学習をさせると,用意した特徴と距離を単一に用いる場合に比べ,利用効果が大きいことが分かった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-03-08
著者
関連論文
- 一筆書き曲線の変形法
- 漢字草書体への擾乱付加による行書体復元
- 草書体漢字の自己回掃表現と行書体復元
- 有限離散要素でのy=Ax型ブラインド復元問題の局所最適解の分離条件(情報理論)
- 少数サンプルの手書き文字認識における複数特徴と距離の検討
- D-12-11 手書き曲線の確率過程モデル
- D-12-16 少数サンプルの張る空間における崩し文字認識
- D-12-24 自動生成辞書による草書体漢字の認識
- 草書体漢字の計算機生成と認識支援行列
- 草書体漢字のスペクトル変調による書体変換
- I-013 複素関数を利用した画像のサブサンプリング(画像表現,I分野:グラフィクス・画像)